毎日の暑さに疲れていたのも束の間、あっという間に秋の気配がやってきました。
食欲の秋とばかりにイベント目白押しですが、観光地、横浜では文化的なイベントも数多く開催されています。
中でもお勧めなのが、みなとみらいなどのランドマーク、れんが倉庫などから少し足を延ばすだけで日本の和の建築物を眺めながら、四季の花々を鑑賞できる三渓園のお月見です。
この三渓園は、原三渓という、明治・大正・昭和前半に生糸貿易で財を成した人なのですが、茶人でもあることからその所蔵品だけでなく、臨春閣をはじめとした多くの建築物が私たちの目を楽しませてくれます。
この記事の目次
【平成最後の観月の会、その見どころ】
今年はその原三渓翁の生誕150周年にあたるということで、例年にも増して観月の会のイベントは楽しめそうです。
毎年9月の満月を挟んだ前後には、重要文化財に指定された建築物の中でも見事な襖絵で彩られた、臨春閣において雅楽・サックスとピアノの演奏・原三渓氏作詞による復興小唄、他の日本舞踊・筝曲・琵琶などの上演があり伝統芸能を身近に鑑賞しながら、名月をみることができるチャンスです。
普段は夜間は閉園しているのですが、この時期開放されて夜空に上がっていく月を眺めることができます。
【三渓園観月の会へのアクセス】
三渓園の住所や連絡先
〒231-0824
神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
Tel:045-621-0634
公式HP:http://www.sankeien.or.jp/index.html
根岸駅や横浜駅、桜木町駅からのバスが便利です。
観月の会が開催される、土曜、日曜、祭日は『ぶらり三渓園BUS』が運航されているのでそちらを利用されるのが簡単ですね。
三渓園へのアクセス方法:http://www.sankeien.or.jp/access/index.html
【三渓園観月の会の詳細】
例年の琵琶、雅楽、筝曲、ピアノとサックスに加え、今年は横浜市が主催する3年に一度のダンスの祭典『DanceDanceDance』というイベントにエントリーされた日本舞踊の上演になります。
横浜のいろいろな地域や劇場でダンスに特化したイベントを開催するものですが、バレエ、モダンダンス、ヒップホップダンスなどのエントリーがある中で古典芸能のジャンルに分類される日本舞踊の上演なので、重要文化財と日本舞踊という組み合わせをで楽しんで頂けるのではないでしょうか。
今まで日本舞踊に触れるチャンスがなかった人でも、レビュー形式で様々な演目が上演されるので難しく構えることなく見ることができます。
原三渓氏が作曲した動機が関東大震災で、元気がなくなった横浜の人たちを勇気づけようという思いを作詞したとのことです。
そこに横浜創流の七々扇流の3世家元が作曲したという縁から、今回七々扇流の4世家元の七々扇花瑞王氏が振付をしていたものを観月の会にて上演することになりました。
昭和にできた復興小唄を平成最後の年に上演するのも何か縁を感じますね。
当日は入園料のみで自由に観覧できますので、気軽に立ち寄って観月と古典芸能の情緒を体感してはいかがでしょうか?
【三渓園 観月の会 スケジュール】
■期間 2018年9月21日(金)~25日(火) *中秋の名月24日、満月25日
■料金 入園料のみ
■会場(舞台):重要文化財 臨春閣
上演スケジュール
■9月21日(金)サックスとピアノで奏でる日本の唄
開演:18:15-/18:55-/19:35- ※各回30分
出演:シャンティドラゴン/金剛督・林あけみ
曲目:アイデア、うさぎ、雨降りお月、ムーンリバー、かぐや姫の物語、ホールニューワールド、ドラえもん、海の見える街、愛燦燦ほか
■9月22日(土)雅楽
開演:18:15-20:15
出演:横浜雅楽会
演目:祭礼舞 豊栄舞(とよさかまい)、催馬楽 安名尊(あなとう)、舞楽 登天楽(とうてんらく)、黄鐘調管絃 越天楽(えてんらく)・千秋楽(せんしゅうらく)、
舞楽 抜頭(ばとう)・納曽利(なそり)
■9月23日(日・祝)筝曲
開演:18:15-20:15
出演:アトリエ筝こだま
曲目:濱自慢、十和田の秋、天空の扉、人形風土記ほか
■9月24日(月・振)日本舞踊
開演:18:15-20:15
出演:七々扇流
演目:濱自慢、扇の的、団子売り、俄獅子、玉兎、菖蒲浴衣、お吉しぐれ、蝙蝠、関の小万、胡蝶の舞、秋の色種、満月、白扇、黒髪、舞扇
■9月25日(火)琵琶
開演:18:15-20:15
出演:薩摩琵琶錦心流中谷派襄水会
曲目:道成寺、坂崎出羽守、三方ヶ原、桶狭間、西郷隆盛、文覚発心、沁臆ほか
協力(音響)太陽倶楽部レコーディングス
※鑑賞は臨春閣前の芝生になります。(イスの設置はありません。)
※内苑エリアでの飲食はできません。
※上演時間は変更となる場合があります。
※荒天等により上演を中止することがあります。
※夜間は立ち入りを制限する場所があります。
※写真撮影の三脚使用は、内苑ではご遠慮ください。
※三溪記念館(展示室 ~21:00、ミュージアムショップ ~20:30、望塔亭 ~20:15)