頭皮が赤くなるなんて事ありませんか?
顔なら赤くなるとすぐに分かりますが、
頭皮は髪の毛があるので中々異常には気づきにくいものです。
鏡を見ていたり、
髪をとかしていたりして分け目や生え際が赤くなっている!
なんて人も少なからずいます。
これは紅斑(こうはん)と呼ばれている一種の皮膚病です。
しかし、ちゃんと対策をすれば心配ありません。
ここではそんな頭皮が赤くなる紅斑について見てみたいと思います。
この記事の目次
1)紅斑の原因
紅斑とは皮膚に近い部分の血管が拡張したりして、
皮膚が赤く見えたり赤い斑点が出たりする状態のものをいいます。
ただ紅斑という表現はいささか曖昧で、
原因により美容院などで行ったパーマ液が付着して起きた「一時刺激性接触皮膚炎」、
ヘアカラーや何らかの薬剤が頭皮に接触して出来た「アレルギー性接触皮膚炎」、
カビが原因でおきフケなどを伴う「脂漏性皮膚炎」、
日焼けなど紫外線による影響でおきる炎症などが紅斑に当てはまります。
いずれもこれらの原因になっているものを取り除くのが一番の対処方法です。
ただ軽度の紅斑では赤くなる以外に特に痛いとかかゆいといった症状はなく、
気づかないうちに消えていることが多く、病院にかかることはありません。
しかし、重度の紅斑はなかなか自然に治ることもなく、
長期間にわたって続くと強いかゆみや痛みが生じるようになります。
さらにそれを放置しておくと皮膚のただれや化膿といった重症に陥る事もあります。
さらに毛根にまで達すると脱毛症の危険も孕んでいます。
なので紅斑はなるべく早期発見・早期治療が必要です。
2)紅斑になってしまったら
鏡を見て頭皮が赤いと感じたり、
なおかつ頭がかゆいなと思ったら迷わず皮膚科を受診しましょう。
かゆみが出ているというのはある程度紅斑が進行している証拠です。
頭皮は顔の皮膚に比べると厚いので、鈍感に出来ています。
なのでなかなかかゆみなどは出づらいものです。
では紅斑になったら病院にかかる以外にどのような手立てがあるでしょうか。
前節で触れたとおりパーマ液やヘアカラーあるいは何らかの薬剤により
紅斑になってしまったのであれば、その使用を中止するといった方法が
自分でできるもっとも確実な方法です。
違うメーカーの商品を試してみたり、
あるいはパーマなどの中止を考えるといった決断も必要です。
いずれにしても、原因がはっきりしているので対処しやすいものと言えます。
それ以外ではどのような対応が考えられるでしょうか。
シャンプーを丁寧に
まず紅斑対策にシャンプーは不可欠です。
シャンプーにより頭皮を清潔に保つことは頭皮や髪の毛の汚れを落とす以外にも、
紅斑にならないようにするといった効果も期待できます。
特に紅斑には頭皮を重点的に洗うように心がけましょう。
またすすぎ残したシャンプーの泡が紅斑の原因になることがあるので、
丁寧に洗い流す事が必要です。
頭皮の乾燥を防ぐ
紅斑になっている頭皮には乾燥は厳禁です。乾燥すると細菌などが繁殖し、
その細菌が皮膚の内部に侵入し、炎症が起きやすいという危険があります。
頭皮を乾燥させないために潤いを与える事を忘れずにします。
紅斑になっている頭皮には専用のトリートメントなどを活用しましょう。
ブラッシング
ブラッシングは、ヘアスタイルを整える以外にも頭皮を刺激して血行を良くしたり、
頭皮の皮脂の適度な除去などにも働きがあります。
適度なブラッシングは、紅斑対策にも有用です。
できるだけ優しい素材で作られたブラシを使って、
軽くブラッシングしましょう。
硬いブラシで頭皮を強くブラッシングすると、
逆効果なので注意してください。
日焼けを防ぐ
頭皮の日焼けは紅斑の直接的な原因になるだけでなく、
強度の紫外線で毛母細胞にも影響を与えて、抜け毛・薄毛の遠因になる事もあります。
特に夏期は帽子をかぶったり日傘を使うなど
日焼け対策をすることが紅斑対策には効果的です。
以上のように、様々な事でおこる紅斑(頭皮の赤み)皆さんも日頃のケアで防ぎ、
紅斑になったら皮膚科の受診をするようにしましょう。